暮しの仮想通貨

いっしょに考えましょう、通貨の未来について!

【仮想通貨と確定申告】その17 記帳方法を解説するよ チュートリアル#最終回

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時すでに今日は11月末。

完全に締め切りオーバーしておりますが、ようやく今回でチュートリアル最終回。

そして後日、なるはやでダウンロードファイルのカスタマイズ方法をご紹介して、長々と続いたシリーズ、一旦の締めとさせていただこうと思っています。

それでは参りましょう。

 

2/20 Coincheckにて1BTC@20万円で購入

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CoincheckのBTC残高が増えて、CoincheckのJPY残高が減るので、入力はこうなります。

仕訳自体は、1/10と全く同じです。

商品有高帳の記帳も1/10同様、BTCが増える取引なので、「受入」に記入します。

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数量に1BTC、金額に20万円を入力して、@ = 金額 ÷ 数量とします。

今回は右端の残高欄の表示が変化します。これが重要。

「残高」の@の値が100,000.00000000から125,031.28911139に変化しています。この計算のロジックは以下の通り。

(299,500円(これまでの残高)+ 200,000円(今回買った金額))÷ 3.995BTC( 全BTC)= @125,031.28911139円

これが「移動平均法」による計算です。「移動平均法」では新たにポジションを取得した時に@が変化するのが特徴です。(売却などポジションが減る時には変化しません。)

ここ、重要ポイントですよ。

 

2/28 PoloniexにてETCを0.995BTCで購入

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1/30の取引と似ていますが、異なるのは今回売却損が生じている点です。

売却損が生じた場合は借方の金額<貸方の金額となりますので、売却益を借方に記載して貸借をバランスさせます。

商品有高帳については特筆するべき点がないので割愛。

 

3/1 Zaifにて50000XEM@1円で購入
3/10 Zaifからnano walletへ50000XEM送金 送金手数料は15円

これら単に以降の仕訳の解説のために必要だったので行った取引です。(nano walletにNEMをいれときたかっただけ。)

3/1は1/10などJPYによる購入の仕訳と同じ。3/1は1/20など送金の仕訳と同じです。

なので特に改めて解説すべきポイントはありません。割愛。

 

3/20 Delegate Harvesting開始 手数料6XEM

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3/10などの送金の場合と似ている仕訳になるんですが、通貨が他の口座へ移動しないという点が異なります。なので単に貸方の残高が減り、それに対応して借方に手数料を記帳しています。

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商品有高帳はこのようになります。単にXEMの残高が減るだけですね。

同様に何かの手数料をコインで支払った場合もこのような仕訳でよいでしょう。

 

3/30 Harvest報酬100XEM入金
8/1 BTCハードフォーク 3BTCより3BCH誕生
10/1 Coincheckへマイニング報酬5ETH入金

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いずれもラッキーで無からコインがもらえた場合の仕訳です。10/1に関してはマイニング報酬なので、電気代などの経費がかかっていますから無からはないのですが、コインを得たことに対しては無から得たという解釈で良いでしょう。電気代などの経費は別途会計ソフトにて計上します。

2017.12.1追記

本日国税庁より「仮想通貨に関する所得の計算方法等について」が出ました。

マイニングについては取得時に利益計上しなければならないようです。

フォークコインについては、はっきりと取得原価0円よいと発表されました!

さて問題となるのが、もらった段階で利益計上すべきかどうかという点ですが、これについては一貫性があればどちらで解釈しても税務上は問題ないと思います。

たとえば8/1のようにフォークコインを得たケース。これについては「0円で購入した」という解釈もできますし、当日のレートから計算して「XXX円のコインをもらった」という解釈もできます。

しかし仮想通貨の場合暴落も日常的にあり、特にフォークコインの場合、誕生の瞬間には数万円の価値があったけど、その後価値が0円になるということも想定されるわけです。それを取得時点で利益計上してしまうと、税金の払い損になる可能性も相当高いわけです。なのでここは「0円で購入した」と解釈しておいて、実際に日本円で売却する、ないしは他のコインと交換する際に利益計上するほうが圧倒的に安全です。なので私は後者を採用しています。

そして仕訳帳は貸借がバランスしない例外となります。青色申告に用いる会計ソフトによる実際の仕訳帳には登場しない仕訳なので特に問題ありません。でも貸借があってないと気持ちが悪い方とおっしゃる几帳面な方は、貸方は0JPYと入力しておけば良いでしょう。入力してもしなくても集計の結果は変わりません。

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8/1のBCHの商品有高帳を参考にします。「0円で購入した」という解釈なので、@、金額とも0円で入力します。

 

Zaifのチップなどの仕訳もこれと同様に「0円で購入」という考えで記帳するのが現実的だと思います。実際チップなどは不特定多数の方から、不特定の日に入ってくるものだと思いますが、「XXX円のコインをもらった」として毎日記帳しようと思ったら、とても大変です。なにせ、計算には当日の日本円レートが必要となりますので、チップをもらった日はすべてレートを調べなければならなくなってしまいます。チップなのでおそらく高額ではないと思いますが、高額ではないもののために手間ばかり増えては消耗するだけですね。「0円で購入」として記帳すれば、仕訳帳と商品有高帳の残高を増やすだけで済みますのでグッと楽になります。

2017.12.3追記

マイニング報酬同様、フォークコインとは異なりすでに価値の定まったものの贈与のため、受け取った時点の評価額で利益計上するのが本来の方法だと思われます。(Harvest報酬含む)

僕は記帳の手間を省きたいのと、少額のため「0円で購入」の解釈で記帳するつもりですが、正しい方法については個別に税務署へ確認して下さい。

 

9/1 Zaifにて1BCH@3万円で購入

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最後に、フォークコインを取得した後に、追加購入した場合はどのようになるかという確認です。記帳は1/10などと同じです。ただ、追加購入したことでどのように商品有高帳の「残高」の@が変化するのか見ていただきたかっただけです。計算ロジックは2/20の解説と同じです。

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3BCHはタダでもらいましたが、その後1BCH@3万円で購入すると、取得原価は3万円 ÷ 4BTC = @7500円となります。

 

お疲れ様でした!

 

以上でようやくチュートリアル終了です。

最後まで待ってくださっていた読者の方がいらっしゃったとしたら、こんな年末間近まで記事をひっぱってしまったこと、おわびします。

 

明日は12月。もうじき決算です!

皆さん、いっしょに良い決算を迎えましょう。

ではまた。